世界のパーカッショニスト「梯 郁夫(かけはし いくお)」の斬新さ溢れるオリジナルアルバム。
全ての音をたった1人で表現するという録音手法、聴いていて飽きない音の表現法、
彼自身が創り出した創作楽器、そしてCDジャケットデザインに至るまで、
とにかくこだわりにこだわりを重ねたアルバムである。
このCDを聴けば、誰でもその独特の世界観にぐっと引き寄せられ、パーカッションの魅力に
酔いしれることだろう。
【曲名】
1 grotto diagram2 drum texture
3 dancing on moire
4 achromatic birth
5 drum jockey's script
6 melting in perspective
7 parallel tribe
8 flying pigment
梯 郁夫の名前や顔を知らなくとも、必ずそのサウンドは耳にしているはず。
パーカッショニストとして、ありとあらゆるセッションに参加しているからだ。
ジャンルを問わず、膨大な数の楽器を使いこなす。
クラシックパーカッションやエスニックパーカッションなど既存の楽器のみならず、彼自身が
創り出した創作楽器も数多い。家1件分が楽器倉庫といえるくらいだ。
このアルバムのジャケットには、そのほんの一部ながら、レコーディングに使用した100種類の
楽器の写真が添えられている。
そんな彼が今回このアルバムで試みた録音手法は、たった1人で全ての音を表現することだった。
作曲、編曲、演奏を練り上げ、楽器を一つ一つ積み重ねていった。
聴いた人は、これを、全部1人で演奏しているの!?!?と、びっくりするに違いない。
そしてパーカッションは、音楽の中で、あるパターンが繰り返されることも多い。
だが、一定の繰り返しでは、聴いている方はつまらない。
変化することなくリピートさせるのであれば、コンピュータやシーケンサーで十分だ。
規則性を持ちながらも、次第に変化していく・・・
それは古代から伝わる文様にも似て、人間の普遍的な心地よさなのだろうか?
幾何学模様や伝統的な織物の柄などを連想させる、まさに「グラフィックス」が、
梯 郁夫のパーカッションによって紡ぎ出されている。
そして・・・
こだわり抜いたパッケージは、デザイン大賞を受賞!
紙を幾重にも貼り合わせた完全エコ資材を、メタリックなクリップで留めてある。
ジャケットの色は、下の写真が現物に近い。(薄いベージュ色)
【梯 郁夫(かけはし いくお)】
東京音楽大学打楽器科卒業。在学中より演奏、作曲活動を開始。民族音楽から現代音楽、ポップミュージックまでジャンルを超えたパーカッショニストとして、
数々のコンサート、スタジオワークに参加。ロック、ジャズ、ポップス、クラシック、邦楽など、
あらゆる分野のアーティスト、舞台、映画音楽からTV、CM音楽などに関わってきた。
特にレコーディングに於ける斬新かつ的確なアプローチには、多くの作編曲家が厚い信頼を置いている。
自身の活動の場として、1992年に青山円形劇場にてスタートした『PERCUSSIVE MOVEMENT
(パーカッシブ・ムーブメント)』は自ら企画構成、作曲、演奏するコンサートとして、打楽器
アンサンブルの 新しいスタイルを提示。2年に1度のペースで開催されている。
2010年に最新ライブが行われた。
2005年 パーカッシブ ムーブメント ライブでの演奏は、コチラ!